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ETF豆知識
金利上昇に対応したETFの活用
2018年03月27日
渡邊 雅史, ウィズダムツリー・ジャパン ETFストラテジスト


米国の金融政策が転換したことで、米国債の金利が上昇局面に入ったといわれ始めててからしばらくたちます。実際に米国債の金利はこの5年間では2016年のBREXITを底として上昇基調にあります。金利の方向性局面では投資すべきETFに求めるものを変更する必要があるかもしれません。

 

高配当株は債券の代替の役割を果たせなくなり、配当の成長が焦点に

金利低下、または低金利の局面では債券の利回り以上に株式の配当利回りが高くなる場合もあり、インカムを求める投資家は債券の代わりに高配当の株式を保有すると考えられます。まさにこれが金利低下局面で高配当株のパフォーマンスが堅調だった理由です。

一方で、金利が上昇すると、彼らは債券で十分な利回りを得ることが出来るため、高配当株の保有をやめるかもしれません。また、株式に投資をするスタンスについても、配当がこのまま一定であれば、その後の金利上昇によって、その利回りは相対的に魅力がなくなってしまいますので、投資家としても金利の上昇に負けない配当の成長を求めてくると考えられます。

図表1、2は高配当株のETFであるDHS(ウィズダムツリー米国株高配当ファンド)と配当の成長に焦点を当てたDGRW(ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド)の値動きを米国の10年債の利回りと比較し、米国の金利が3%を超えていた2013年末からの金利低下局面と2016年後半からの金利上昇局面のそれぞれの動きを見てみたものです。

 

図表1:高配当ETF(DHS)vs配当成長ETF(DGRW)と米国債金利

金利低下局面(2013年12月~2016年6月/ドルベース)

 

(出所:Bloomberg)

 

図表2:高配当ETF(DHS)vs配当成長ETF(DGRW)と米国債金利

金利上昇局面(2016年6月~2018年2月/ドルベース)

 

(出所:Bloomberg)

 

これをみると2016年6月までの金利低下局面では橙色のDHS(高配当)の方がアウトパフォームしていますが、それ以降の金利上昇局面は水色のDGRW(配当成長)の方がアウトパフォームしている様子がよくわかります。

金利の低下局面、上昇局面でどのような戦略が有効なのかは変わってきます。いままでの低金利に対応した高配当株だけで組んでいるようなポートフォリオは見直しが必要かもしれません。

 

債券ポートフォリオの金利のヘッジの検討も視野に

債券は一般的に金利が上昇すると価格が下落するため、金利上昇局面には不利です。しかし、例えばHYZD(ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ヘッジ型))を用いることで、金利リスクをヘッジしながらハイイールド債券への投資をすることが可能です。また、より金利の上昇見込みが強く、それに賭けるような場合は、HYND(ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ベア型))のように、債券の先物を元本以上に売りたてることで、金利の上昇から収益を得つつ、ハイイールドの債券の利回りを得ることを狙うことができるETFも存在します。

図表3の金利低下局面では、一般的なブルームバーグ・バークレイズのハイイールドの指数(緑色)は堅調ですが、図表4の金利上昇局面になると、HYZD(水色)やHYND(橙色)の方がアウトパフォームしています。特に金利が急上昇する局面では金利をヘッジしておく意味はありそうです。米国の景気は良い状態が持続するため、企業の財務状態はまだ健全でハイイールド債券の投資魅力はあるのだが、金利の上昇による債券価格の下落は避けたいような場合はこれらのETFが投資候補となるのではないでしょうか。

 

図表3:金利ヘッジ型ハイイールド債券ETF(HYZD)vs金利ベア型ハイイールド債券ETF(HYND)と米国債金利

金利低下局面(2013年12月~2016年6月/ドルベース)

 

(出所:Bloomberg)

 

図表4:金利ヘッジ型ハイイールド債券ETF(HYZD)vs金利ベア型ハイイールド債券ETF(HYND)と米国債金利

金利上昇局面(2016年6月~2018年2月/ドルベース)

 

(出所:Bloomberg)

 

金利の方向性が変わった際のポートフォリオの見直し

米国の金利の方向性の変化は、ポートフォリオの投資戦略を見直す重要なタイミングの一つかもしれません。直接的にはもちろん米国債が論点となるでしょう。しかし、米国債以外の部分についても、特に株式ポートフォリオが高配当に偏っているような投資家は、配当成長をコンセプトとしたETFの追加やそれへの切り替えを検討すべきかもしれません。また、ハイイールドの債券とはいえ、金利上昇からの影響は受けないわけではありませんので、金利リスクをヘッジしたハイイールド債ETFや、より確信が持てるのであれば金利ベア型のハイイールド債ETFを検討するのも一つの選択肢となるでしょう。

 

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この記事に関連する重要なリスク

海外投資には、通貨変動、政治あるいは経済情勢の不確実性に因る損失リスクなどの特殊なリスク要因があります。通貨に対する投資には、信用リスクおよび金利変動などのさらなる特殊要因もあります。

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