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新興国
新興国市場の急落は買い場の到来か?
2018年03月02日
ルチアーノ・シラクサーノIII, チーフ・インベストメント・ストラテジスト


市場の相関とはつの道の分岐点のようなものである。ひとつの道は、弱気相場につながる道で、もうひとつは、過去最高値を超えてくるかもしれない道だ。現時点で将来の道のりがどうなるか、どの道を進むべきかを判断することは、特に強気相場がこれほど長く続いている状況では難しいだろう。これは、市場のタイミングを捕らえようとしたり上手く売買しようとしたりする投資家が長期リターンを見逃す理由のひとつである。

 

例えば、前回、米国株式が10下落した2年ほど前のタイミングでは、株価は6カ月かけて直近での安値を試しに行ったが、20158月と20162月の10%下落時に右往左往しなかった投資家は、その後、S&P500インデックスが20181月までに60上昇するという波に乗ることができた。長期強気相場では、時としてリスクは、売るタイミングが遅すぎるのではなく、売るタイミングが早すぎることである。

 

もし、高齢の投資家で、ポートフォリオの株式部分が2040%さらに下落するリスクを許容できないのであれば、20182月上旬に株式市場が大きく乱高下した事を真剣に受け止めなければならない。これが弱気相場の始まりであれば、これまでの評価益を一部実現し、現金か短期債券に投資し直すことが良い結果につながるかもしれない。

 

しかし、若い投資家、あるいは、若くなくても十分に分散されたポートフォリオを持ち、ボラティリティの上昇を許容できる投資家であれば、直近の急落時は買い場であったかもしれない。1月に顧客のポートフォリオのリバランスを行った投資顧問会社の一部にとっては、課税対象となる勘定において顧客の短期的な損失を取り戻す早期の機会であった可能性もある。

 

また、この後者の投資家にとっては、現在が、新興国株式アロケーションのポジションを向上させる好機となることもあり得る。対S&P 500でみると、新興国市場株式はPERも低く、収益成長のスピードも速いほか、国内総生産(GDP)成長率が世界的に堅調で米ドル相場も比較的穏やかといった環境から恩恵を受ける可能性が高い。

 

現在は、新興国株式の重要な変曲点に差し掛かっているかもしれず、新興国市場では、特に配当利回りが高いセグメントを中心に、バリュー株が再び新興国市場の成長株を再びアウトパフォームし始めている。例えば、過去5年間の内の4年間は、MSCI エマージングマーケット・バリュー・インデックスがMSCIエマージングマーケット・グロース・インデックスをアンダーパフォームしたが、今年の年初来リターンは逆転しており、MSCI エマージングマーケット・バリュー・インデックスがMSCIエマージングマーケット・グロース・インデックスをアウトパフォームし、また、MSCIエマージングマーケット高配当利回りインデックスはこれら2つのインデックスをいずれもアウトパフォームしている。

 

この関係を視覚的に理解するため、MSCIエマージングマーケット高配当利回りインデックスとMSCIエマージングマーケット・グロース・インデックスのレシオを計算し、これら両インデックスについてリアルタイムでのリターンが記録されている最長期間である過去6年間にわたってこの関係を調べてみた。

 

MSCIエマージングマーケット高配当インデックス VS MSCIエマージングマーケット・グロース・インデックス(20122018

 

 

グラフ内の定義については当社ホームページglossaryをご参照ください。

 

高配当利回りのセグメントは、2013年にピークを迎えたのち2015年までジグザグと上下変動を繰り返し、その後2017年末にかけてMSCI グロースとの相対ベースで下落基調となった。レシオは20181月に底を打ち、その後は急騰して50日間移動平均線を上回り、さらにはその50日間移動平均線も反騰させるという、2016年後半以来、最も力強い上昇トレンドを達成した。

 

新興国市場のバリューセグメントと当該セグメントにおける高配当利回り株の両方にエクスポージャーを得る最善の方法の一つは、ウィズダムツリー エマージング・マーケッツ・ハイ・ディビデンド・インデックスWisdomTree Emerging Markets High Dividend Indexに投資することだと当社は考える。毎年、インデックスでは、12カ月配当利回りがウィズダムツリー エマージング・マーケッツ・ディビデンド・インデックス(WisdomTree Emerging Markets Dividend Index)内で上位30にランクインしている銘柄を選定している。ウィズダムツリー エマージング・マーケッツ・ディビデンド・インデックスは新興国市場における全ての投資可能な有配当企業で時価総額2億米ドル以上の銘柄のパフォーマンスを測定する指標である。

 

両インデックスはいずれも過去12カ月で支払われた配当金の米ドル価額に基づき、年に一度構成銘柄をウェイト付けしており、いずれも、同等の加重平均インデックスと比べて総じてより高い配当利回りを示している。上記グラフで分からないのは、このような新興国市場における配当加重エクスポージャーが過去10年でどのようなパフォーマンスであったかである。そして過去35年は出遅れていた一方、ここ10年の市場サイクル全体では、上記のウィズダムツリーのインデックスは両方とも、MSCIエマージングマーケット・インデックスを上回る超過リターンを捻出してきたほか、ボラティリティも相対的に低かった。

 

ウィズダムツリー エマージングマーケット・ディビデンド・インデックス vs MSCIエマージングマーケット・インデックスのリスクと収益率

 

 

 

グラフ内の定義については当社ホームページglossaryをご参照ください。

 

結論

 

相対的なアンダーパフォーマンスの時期を経て、新興国市場は、再び高配当利回り株主導によるバリューの時代を迎えている。新興国株式へのアロケーションを再構築または拡大しようとする投資家にとっては、伝統的なベータ・エクスポージャーよりも配当収入が多く、ボラティリティが低く、また、長期リターンが増える可能性のあるウィズダムツリーの2件の配当加重平均戦略も検討すべきであろう。

 

配当利回りを最大限確保したい投資家にとっては、ウィズダムツリー エマージング・マーケッツ・ハイ・ディビデンド・インデックスに追随する、ウィズダムツリー  新興国株 高配当ファンドDEMが新興国市場関連での当社商品の最も魅力的な選択肢となる。上記のインデックスは10年以上前に設定されて以来、MSCIエマージングマーケット・インデックスよりも低いリスクでアルファを捻出している。

 

2018年2月26日 記

 

 

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