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日銀 -- 円安と銀行収益の改善を目指す
2016年09月21日
イェスパー・コール , ウィズダムツリー・ジャパン CEO


本日の金融政策決定会合の概要は以下の通り。

    • 銀行収益の改善

    • イールドカーブのスティープ化

    • 株式市場の拡大と強化

    • 物価安定目標の達成に向けたオーバーシュート型コミットメント

目標達成のための具体的な方策

    • マイナス金利政策は現状を維持し、銀行の日銀当座預金への負担を据え置き。

    • 国債買い入れのデュレーション短期化によるイールドカーブのスティープ化を明言。経済対策は国債発行額の増加を盛り込んでいるが、日銀の国債買い入れ額に変化はなし。具体的な利回り目標は設定せず、銀行の収益性向上のためにイールドカーブのスティープ化を目指す。

    • 年間約6兆円のETF買い入れについては、株価平均を用いる日経平均連動型から時価総額加重平均を用いるTOPIX連動型へシフトし、後者の比重を42%から70%に引き上げる。

    • 2%の物価安定目標の達成への取り組み強化、「オーバーシュート型コミットメント」を打ち出した。端的に言えば、量的緩和の縮小は急がない。

これ以上明確なメッセージはないだろう。今回の声明は日本株、特に銀行をはじめとする金融機関にとってポジティブであると同時に、円にとってはネガティブであると考える。

 

今後は、日銀が債券利回りについて明確な数値目標を示さなかったこと、すなわちカーブのスティープ化を目指してはいるものの、具体的にどの程度を適正と判断しているのか不明な点が最も興味深い、新たな課題となろう。

 

筆者は、不透明性を増大させる今回の政策を評価している。向こう数週間あるいは数カ月は、どの程度の利回り水準が声明で発表したアクションを引き起こすか注目される。市場は黒田総裁にとっての「痛点」を試す動きを示すことはまず間違いないだろう。ただし、今のところ国債利回りは上昇余地を残している、と考える。

 

日銀の政策の意味合いについては、ジェレミー・シュワルツ(WisdomTree本社 調査部長)の秀逸な最新ブログ(英語)を参照されたい。

 

https://www.wisdomtree.com/blog/index.php/the-other-side-of-the-low-volatility-trade/

 

日銀のスタンスについては、9月8日付けのブログを参照されたい。


この記事に関連する重要なリスク

海外投資には、通貨変動、政治あるいは経済情勢の不確実性に因る損失リスクなどの特殊なリスク要因があります。通貨に対する投資には、信用リスクおよび金利変動などのさらなる特殊要因もあります。



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