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米大統領選に対する日本の投資家の見方 -- クリントン氏が着実に勝利に近づいている
2016年09月06日
イェスパー・コール , ウィズダムツリー・ジャパン CEO


日本の投資家はかつてないペースで外国証券を買い進めており、年初来の買い越し額は2,000億ドル(米国債が約80%を占める)に達する勢いである。間違いなく、日銀の政策は日本をグローバル金融市場、特に米国市場での主要プレーヤーとして復活させたと言えよう。

では、11月に実施される米大統領選について日本の投資家はどうみているのであろうか
 
 この点を探るため、ウィズタムツリー・ジャパンは先ごろ東京で開催した投資家向けセミナーで主要投資家と金融プロフェッショナルを対象に調査を実施した。日本の調査では「どちらとも言えない」という回答が多いのが普通だが、今回は一方向にかなり偏った結果となった。

クリントン氏勝利との見方が圧倒的、米株式市場にとっては望ましい方向

 
 「どちらが大統領に選出されると思うか?」という最も重要な点については、クリントン氏との回答が86%と圧倒的で、トランプ氏と答えたのはわずか14%にとどまった。この結果は日本の大手メディアの報道内容とも合致している。より重要なのは、こうした大方の予想に反してトランプ氏が勝利した場合、日本の投資家が米国から一気に資金を引き揚げる可能性が高まる点である。

この「反動に対する懸念」は他の質問への回答にもはっきりと表れている。「米株式市場にとってどちらが望ましいか?」という点に関しては、過半数を大きく上回る72%がクリントン氏と答え、トランプ氏はわずか28%だった。

トランプ氏が勝利すれば、ドル安が進行
 
 為替の見通しについても、日本の投資家の見解は比較的はっきりとしており、回答者の80%はトランプ氏が勝利するとドル安が進むとの見方を示した。保護主義と反自由貿易主義を標榜するトランプ氏の姿勢がドル安を招くとの指摘が目立った。

これに対し、クリントン政権の誕生はドルにとってある程度のポジティブ要因となり、緩やかなドル高を予想する回答が64%を占めた。クリントン氏の勝利が米株式市場にとって望ましいとの回答は72%となっているが、ドル高への影響力についてはそこまで確信的ではない。

向こう12カ月の円ドル相場の見通しについては、1ドル=105円との回答がちょうど50%を占め、115円以上の円安を見込んでいるのは28%、100円以上の円高になるとの見方は22%だった。ドル相場の見通しについては、クリントン氏勝利が市場に意味するところと概ね一致している。

大方が人民元の切り下げを予想
 
人民元の見通しについては、さらなる切り下げを予測する声が多く、少なくとも5%の切り下げを予想したのは42%、 33%は10%以上の切り下げを見込んでいた。対照的に、向こう1年間は人民元が安定的に推移すると回答したのはわずか25%にとどまった。

今回の調査を見ると、日本の投資家は米大統領選の結果とそれが市場に及ぼす影響について比較的はっきりとした見解をもっているようである。このようにコンセンサスがほぼ固まっているため、クリントン氏の勝利は当然と受け止められ、日本の投資家のポジショニングを変えるとは考えにくい。ただ、予想に反してトランプ氏が大統領に選出されれば、年初から続いている米国へのロング・ポジションは大幅に調整される可能性があるだろう。

注: 調査は第4回ウィズダムツリー・ジャパン・セミナーで実施され、約50の機関投資家と投資プロフェッショナルから回答を得た。



この記事に関連する重要なリスク

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