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日本より愛をこめて—海外証券への投資額は過去最高
2016年08月08日
イェスパー・コール , ウィズダムツリー・ジャパン CEO


日本の投資家はかつてないペースで海外証券投資を推し進めている。本日発表された2016年7月の証券取引データによると、海外証券(株式と債券)の買い越し額は6.37兆円と単月としては過去最高を記録した。これを見ると、日本の金融政策は前例のないポートフォリオのリバランス(円資産から海外資産へのシフト)という目標に向かって順調に進んでいるようだ。ただ、今のところ資金が向かっている先は株式ではなく、もっぱら債券である。

 

債券を選好する傾向が顕著

 

 海外証券投資において、日本の投資家は株式よりも債券を選好する傾向が強く、7月の海外債券購入額は5.45兆円と単月としては過去最高を記録した。1~7月の購入額は18.7兆円に達し、2015年通年の11.8兆円をすでに上回っている。

 

これとは対照的に、1~7月の海外株式購入額は「わずか」3.5兆円と、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の「グローバル・リスクオン方針」に基づくポートフォリオのリバランスが引き金となって2015年通年に記録した13.4兆円の1/3以下にとどまっている。

 

ヘッジコストが上昇すると、円は下落

 

 このように、巨額の資金が海外に流出しているにもかかわらず円安が進まない背景には、為替ヘッジ比率の上昇があるとみられる。次に、金利差の拡大に伴って(本邦投資家から見た)ヘッジコストが上昇すると、ドル円ヘッジが解消される際に、円には下落傾向が出てくるであろう。円相場の動向とポートフォリオからの資金流出が反対方向に向かうという、ヘッジコストの拡大は、仮に短期調達コストの差に動きが出て来た場合には、為替のボラティリティが急上昇するリスクを増大させる要因となるであろう。

 

海外投資家– 日本株の売り越し額は過去最高

 

一方、海外投資家は日本株を引き続き売り越した。7月の売り越し額は2,240億円となり、過去8カ月のうち7カ月で売り越している(2015年11月以降で買い越したのは今年4月のみ)。

 

過去12カ月間で、外国人投資家はTOPIX時価総額の約3.1%に相当する9.7兆円の日本株を売り越した。これは12カ月の売り越し額としては過去最高である。つまり、世界的なリスクオフ状況が世界金融危機当時よりも大きな打撃を日本株に及ぼしている。

 

我々の目から見ると、このような大量の売りは行き過ぎである。日本株が単に割安なだけでなく、2017年から2018年にかけて上昇し、利益モメンタムに勢いが出てくればすぐにでも反転すると予想される。

 

この点については今後、詳しく説明する。


この記事に関連する重要なリスク

海外投資には、通貨変動、政治あるいは経済情勢の不確実性に因る損失リスクなどの特殊なリスク要因があります。通貨に対する投資には、信用リスクおよび金利変動などのさらなる特殊要因もあります。



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